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元DRC栽培家による、複層的な表情のヴォーヌ・ロマネ 《ワインについて》 フラジェ・エシェゾー村との境にあるメジエール・ベースと、ニュイ・サン・ジョルジュ側のオ・ドゥシュー・ドゥ・ラ・リヴィエールの2区画をブレンド。樹齢は30年-70年に及ぶ古樹ブドウです。 チェリーやラズベリー、ブラックプラム、スミレ、ほのかなスパイスが重なり合う艶のあるアロマ。アタックはしなやか、きめ細かなタンニンが果実味の隙間を埋め、密度のある味わいが広がります。中盤には旨味が静かに広がり、エシェゾー側の繊細な明るさと、ニュイ側の落ち着いた深みが、複層的な表情を与えます。 《生産者について》 祖父、父、そしてヴァンサン氏の3代にわたりDRCに従事してきた、極めて稀有な存在。ヴァンサン・ルグーはヴォーヌ・ロマネの丘を越えた先にある小村、コンクールにひっそりと拠点を構えるドメーヌです。 ヴァンサン氏は1998年、若くしてDRCに入社。主に担当したのはグラン・エシェゾーとエシェゾーの栽培です。ブドウ樹と向き合い、天候を読み、収穫の判断を支え、約8年間の中で醸造、熟成、出荷までの工程全体に携わりました。DRCのワインが生まれるすべての過程を内側から体得したことが、彼のワイン人生の骨格を形成しています。 DRC退社後は家族のドメーヌに戻り、土壌の再構築に着手。2008年に正式にドメーヌ・ヴァンサン・ルグーとして正式に継承し、2010年からは全区画を完全にビオロジック農法に移行しました。栽培と醸造における基本姿勢は「DRCでやってきたことを、自分の畑で忠実に行う」ことだと彼は語ります。ただしマニュアルに頼るのではなく、最も重視するのは現状の観察。すべて自分の目で確認し、臨機応変に最良の判断を積み重ねます。 ヴァンサン氏が手がけるワインは、抽出感がしっかりとありながらも重くならないスタイル。量感とエレガンスが共存し、しなやかな余韻を残します。 独立後しばらくは、DRCのオーナーであるヴィレーヌ氏や、醸造長のノブレ氏も彼のセラーを訪れ、意見を交わしていたと伝えられています。世界最高峰の現場で薫陶を受けた造り手が、ブルゴーニュの核心を、誇張なく、確かに映し出しています。
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