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エ:サクラ
盆提灯はお盆に先祖や故人が家に帰ってくるときの目印として飾ります。日本には7月盆の地域と8月盆の地域があります。また、亡くなってから最初に迎えるお盆の事を「新盆」「初盆」と呼び盆提灯を飾る風習があります。水引盆提灯「盆帰郷」は現代の生活環境に合わせて仕上げた商品です。日本の儀式に欠かせない水引を一つひとつ手結びで作りあげています。【木下水引の拠点・水引の産地〜長野県飯田市〜】原点は飛鳥時代。当初は、元結で半端になった紙を利用して作られていた飯田の水引でしたが、次第に売り上げを伸ばし、明治4年(1871年)に断髪令が発せられた後は元結の需要低下に反比例するように、水引の需要が伸びていきました。製紙工場まで建設した大正時代、そして戦後の復興期を経て、飯田の水引産業が最盛期を迎えたのは昭和50年代以降。戦後生まれの若者達が適齢期を迎え、婚礼の際に豪華な結納品や金封が用いられるようになったことで、売り上げは40億円とも50億円ともいわれる賑わいになりました。飯田市内には水引職人だけでなく、内職を担う数千人の人々のネットワークがあり、水引産業の発展を支える影の立役者となったのです。人口減少時代を迎え、全盛期ほどのにぎわいはないものの、今も飯田元結・水引の伝統はこの地でたしかに受け継がれ、生産量は日本一を誇ります。大相撲の力士たちが髷に用いる元結や、皇室で使用される「くれない水引」は今、ここ飯田でしか作ることができない唯一無二のもの。そんな、日本で受け継がれてきた伝統・風習を未来に受け継ぐ役割も、飯田の水引は担っています。
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