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タルターニ・ヴィンヤーズの設立は1969年で、ビクトリア州ピレニーズ地区にできた最初のワイナリーの一つです。タルターニという名前は「赤い大地」を意味するアボリジニー語に由来し、ピレニーズ地区の肥沃な鉄さび色の土壌をさしています。1960年代初め、土木工事業を営んでいたワルター・へニングは世界で最も優れたブドウ栽培地域を探し、ムーナンベル地区にたどり着きました。現在タルターニが所有する畑に最初にブドウが植えられたのは1969年のことでした。
現在1700エーカー(688ヘクタール)あるブドウ畑は、1972年に現オーナーのジョン・ゴレが購入。ゴレは、タルターニの姉妹ワイナリーであるクロ・デュ・ヴァルのワインメーカーであるベルナール・ポーテと共に、「傑出したテロワールを表現」する「世界水準のワイン」を作ることのできる場所を求めてオーストラリア中を徹底的に調べ、この場所を選びました。タルターニの商業ベースのワインは1977年にリリースされました。ゴレと共にタルターニを設立たポーテは、その後のタルターニの成長および国際的な成功に大きく貢献しました。
現在、タルターニの688ヘクタールある畑のうち132ヘクタールにブドウが植えてあり、地域内でも1、2を争う規模、また最も有名なワイナリーの一つに数えられています。土壌は赤い粘土質の、石英および砂地のローム層で、気候的にも冷涼な大陸気候に恵まれています。このような傑出したテロワールは国際的に高く評価されるワインを生み出しています。タルターニのワイン作りの基本的哲学は、「バランス」がとれた「エレガント」で「複雑」性のあるワインを作ることで、同時に「テロワール」の特徴を余すところなく表現したワインを造ることです。ブドウ畑の選択、運営、ワインメーキングおよびマーケティングにおいて、地域性あるいは「テロワール」は特に重点が置かれている項目です。
オーストラリアは両極端が混在する大陸です。タルターニは四つのユニークなブドウ畑から産出された高品質のブドウで、多様なスタイルのワインを造り出しています。そのワインはバランスが取れ、エレガントで複雑性があり、しかも品種の特徴やテロワール、また様々な醸造手法を表現しているものです。タルターニは素晴らしいビクトリア州産の白、赤そしてスパークリングワインを、ピレニーズ地区の自社畑から作り出しています。これらワインは若くても美味しく飲めますが、熟成に耐えるストラクチャとバランスを持っています。タルターニは、タスマニア州北東にあるパイパーズ・リヴァー地区にクローバー・ヒルおよび ララ・ガリーの2つのワイナリーも所有しています。また、最近ではビクトリア州でも世界的に有名なヒースコート地区(カンブリア紀の土壌で、シラーズが有名)からブドウを買い入れています。タルターニの素晴らしいスパークリングワイン、および世界一流の赤および白ワインは、長く華々しい歴史を持っています。そしてそれはワイナリーで働く一人ひとりの強い熱意と献身の賜物なのです。
タルターニ・ブリュット “タシェ” 2015年 ■ぶどう品種:シャルドネ63%、ピノ・ノワール29%、ピノ・ムニエ8% タシェ(Tach〓) とは「色付いた」という意味のフランス語。このワインの持つ大変デリケートなサーモンピンク色は、ワインの樽だしが終わった時点で、赤ワインのリキュールを少し加えて作ります。タルターニタシェは3つのヴァラエタル品種のブレンドです:シャルドネ、ピノ・ノワールとピノ・ムニエです。 2015年はスパークリング・ワインのぶどうにとっては並外れた年となりました。 いきいきとしたぶどうは完熟し、酸味が抑えられた出来栄えでした。このバランスは繊細で果実の複雑な風味を表現しています。 ぶどうは全房でプレスされ、伝統的な作り方により果汁と果皮類は別々にされました。果汁は低温発酵され、一次発酵が終わると、瓶内二次発酵の前にシュールリーにて熟成されました。