クラッハー家は結束力のあるチームであり、ノイジードラー湖畔のイルミッツに居を置き、同時に世界中にネットワークを持っているオーストリアを代表するワイナリーです。力強いパワーを持ったワイナリーの代表ゲオハルト・クラッハーは、父の死去に伴い、2007年に予定よりも少し早くにワイナリーを引き継ぎ、以来精力的に経営に当たっています。母親のミヒャエラ・クラッハーは、あわただしい日々にも全体を把握している存在です。亡き祖父のアロイス・クラッハーからは長い経験と、ブドウ畑とトロワールに関する豊富な知識を与えられて今日のワイナリーが成り立っています。ワイナリーで醸造されるワインは、すでに独自のクラスを確立しています。ここまで世界的に知られている甘口ワインは他にはないでしょう。そしてこれほど高い評価をコンスタントに得ているところはほとんどいないでしょう。クラッハーは世界中で、最高に完成された貴腐ワインの代名詞になっています。
このワイナリーの跡取りとなった者は、必然的に様々な矛盾する特性を持ち合わせていなければなりません。祖父が礎を築き、父が世界的に有名にしたワイナリーで、ゲオハルト・クラッハーは2007年から代表を務めています。ゲオハルトはまだ若いが、醸造とブドウ畑ではすでに「ベテランの域」に達しています。彼は、ゼーヴィンケルと深いつながりを持つ正真正銘のブルゲンランドっ子ですが、同時に世界をまたにかけて旅をし、カリフォルニア料理と南フランスの生き方をこよなく愛する、世界に開かれた人でもあります。家の伝統に対してどれほどの責任を負っているかを周知し、それでも、常に前を向きに新しいアイデアを求め、新しい流行やイノベーションに対しても好奇心旺盛です。 ゲオハルト・クラッハーは経営学を大学で学び、2001年からフルタイムで家族経営のワイナリーで働いています。当時、個々の市場における責任を徐々に引き受け、ワイナリーを世界市場に紹介しています。
2007年に働き盛りで急逝した先代のアロイス・クラッハー氏は冷静に、「自分は非常に恵まれているだけ。父親の努力が土台となり、また高級甘口ワインに対する感心が世界的にみて今までになく高かったから。」と語っておりました。 父・アロイスの後を継いだゲオハルト・クラッハー氏は、「世界的に有名なワイナリー」というプレッシャーのなか、叔父・ルイス(畑の管理)と母・ミハエラ(事務担当)とともに、最高級のワインを造るため努力をしています。2008年に来日し、大使館での試飲会を開催するなど、奮闘中です 。
2017年4月ドイツのグルメ誌「FEINSCHMECKER ファインシュメッカー」から国際的に名誉ある賞「WINE AWARDS 2017」を受賞の様子。クラッハー氏はオーストリア人で初めて同誌で「Winemaker of the year awrd」を勝ち穫りました。
■ぶどう品種:ショイレーベ種100%
■発酵・熟成:16ヶ月熟成(ステンレス樽)
■残糖:344g/L
ワインスペクテイター誌で驚異の92点を獲得!
オーストリアワイン最高評価誌「フォルスタッフ誌」のピーター・モーザ氏からファルスタッフ誌でも驚異の94点獲得!大絶賛コメントは『中程度のイエローゴールド。柔らかいスモーキーさとぶどうの風味、マンダリンの皮、繊細なアプリコットジャム、オレンジピールのほのかな香り、控えめなブーケ。ジューシーな黄色い桃の果実、エレガントな質感、繊細でミネラル感のある構造、繊細で豊か、非常にうまく統合された残糖分、すでによく口に残る、後味に熟したアプリコット。94点』と大絶賛!
アロイス・クラッハー氏の手による晩年のコレクションで当店オーナーも2005年に訪問し、このクラッハーに惚れ込んでしまいました!貴腐ワインファン納得! このナンバー9は残糖度驚異の344g/Lの貴腐ワイン愛好家垂涎の逸品です!