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グリューナー・フェルトリーナーの土壌を最大限引き出す土壌 オーストリアはアルプスのイメージから冷涼な国と思われがちたが、16を数えるブドウ産地は温暖な東部に集中している。パンノニア平原からの暖気によって気候も暖かい。一方で、ブドウ産地北西のエリアでは冷気が山を越えて降りてくるため、季節間と日中間の寒暖の差がひときわ大きくなる。この北西エリアにおいてオーストリアの神髄ともいえるグリューナー・フェルトリーナ―(以後GV)とリースリングの最高の産地となるのがヴァッハウ、クレムスタル、カンプタルの三つである。この内最も東に位置するカンプタルは、温暖で雨量も若干多く、分厚いロス(黄土)が堆積する比較的肥沃な土壌を持つことから、リースリングと比べて高い温度を好み、渇水を嫌うGVにとってまさに理想の産地と言える。石がちなヴァッハウにみられる強固なタイトさはなく、程よいパワフル感がありながらも染み入る様な旨味・塩味があり、上品な酸とミネラルが織りなす絶妙なコンビネーションが楽しめる。GVの個性を最大限引き出す土壌という点ではカンプタルの右に出る産地はないと言っても過言ではない。それでいて、ヴァッハウよりもはるかに良心的な値段で入手できるとなれば注目しない理由はない。
自然なブドウ栽培にサスティナビリティの概念を取り入れた独自のコンセプト「テラファクトゥム」 この地区で最も重要なエリアはランゲンロイス村であり、この地にワイナリーを構えるのがヴェスリである。建物の起源は1679年まで遡ることができ、代々ソンマリャー家によって引き継がれてきた。当時は農業を営んでいたが1900年代後半にブドウ栽培のみに焦点を絞り、ワイナリーに改築した歴史を持つ。現オーナーであるデイヴィス・ヴェスリはこの地に魅せられた一人で、足しげくカンプタルに通う内にソンマリャー家と知り合い、意気投合。2011年にワイナリーを「ヴェスリ」に改名し、新体制のもとでスタートした。ワイン造りの根底にあるのは、従来よりソンマリャー家が行ってきた自然なブドウ栽培にサスティナビリティの概念を取り入れた「テラファクトゥム」という独自のコンセプト。ワインの個性が形成されるのは畑であるため、そこに息づく多様な生物を育み尊重することが品質に直結すると考える。除草剤や化学肥料は1990年から使っておらず、2015年よりオーガニック栽培に転向した。
「間違いなくニーダーエステライヒ州の中で最も上質で興味深いワインの一つ」WA 現在畑は村の周辺約30haに広がり、GVとリースリングを栽培している。土壌は大部分がロス(黄土)だが、一部角閃岩や石灰岩も見られる。ブドウは全て手で収穫され、空気圧式で全房を丁寧にプレス。その後、温度管理機能付きのステンレスタンクで天然酵母により自然発酵が始まる。熟成は区画ごとに行われステンレスタンクと一部の上級キュヴェには古い大樽も用いる。果実の暖かさや濃厚さといったカンプタルの魅力を持ちながら、エレガントでピュアな酸とミネラルが光るヴェスリのワイン。WA初掲載時に「間違いなくニーダーエステライヒ州の中で最も上質で興味深いワインの一つであり、熟成のポテンシャルは偉大である」と大絶賛を受ける。驚くほどの品質をリーズナブルに楽しめるヴェスリのワインは、まさに今買うべきオーストリアワインである。
ヴェスリ グリューナー フェルトリーナー ランゲンロイス 2023 ワイングート ヴェスリ 自然派 ユーロリーフ&ヴィーガン認証 ヴァン ナチュール ■ぶどう品種:グリューナー・フェルトリーナー100% ■発酵・熟成:スキンコンタクト後に発酵/澱と共に熟成(ステンレスタンクで発酵、澱と共に5ヶ月熟成)させ、無清澄で瓶詰め ■土壌:土壌は大部分がロス(黄土)(部分的にビオディナミ) ■収穫:全て手で収穫 ■地形:南東-南西-南向き ■標高:250m ■ 葡萄畑面積:ランゲンロイス村周辺の4ha 除草剤や化学肥料は1990年から使っておらず、2015年よりオーガニック栽培に転向。 ワインアドヴォケイト誌に「間違いなくニーダーエステライヒ州の中で最も上質で興味深いワインの一つ」と言わしめた、繊細優美なヴァッハウにはない、果実の暖かさや濃厚さといったカンプタルの魅力を持ちながら、あくまでもエレガントでピュアな酸とミネラルが光るヴェスリのワイン。 WA初掲載時に「間違いなくニーダーエステライヒ州の中で最も上質で興味深いワインの一つであり、熟成のポテンシャルは偉大である」と大絶賛! 驚くほどの品質をリーズナブルに楽しめるヴェスリのワインは、まさに今買うべきオーストリアワイン!