LA SAPATAクラマ・デルタ・ドゥナリは、ワイナリー名にもなっている、ルーマニア東部トゥルチャのドナウ・デルタというエリアにあります。 ここは人の手がほとんど入っていない自然の三角州(デルタ)で世界遺産にも登録されており、3,400種類以上の魚と320種類以上の野鳥、そして1,100種類以上の植物が生息しています。
広さは東京都の約2倍にも及び、その9割が湖や沼です。 畑がある場所は元々痩せた砂質の土地で、長年放置されていたことで野草に覆われていました。しかし、長い間人の手を加えずに休閑していたことで、自然のままに土壌が活性化し、高品質な葡萄を造るのに適した豊かな土壌となりました。 LA SAPATAはイタリア人オーナーのロベルト・フィリポ氏と農業家ロベルト・ピエロニ氏によって2009年に設立されました。
元々イタリアでワイン造りをしていたフィリポ氏と、ルーマニア在住の農業家ピエロニ氏の出会いがきっかけとなり、ワイン造りの伝統、魅力的な歴史、魔法のような豊かな自然と人々とのバランスに魅せられ、ドナウ・デルタでワイン造りを始める決心をしました。さらにドブロジャのソモバという場所に絞ったのは、気候がイタリアのウンブリアに似ていて、そして一番ミネラルが多い土地だという理由からでした。 彼らの目的は「ドナウ・デルタという最良の環境で、最高のワインを造る」ことだけではありません。ルーマニアの深刻な経済状況を鑑み、「雇用を安定化させること」、「人と技術の流出や土地の放棄を防ぎワイン造りの伝統を守ること」を目指しています。 ワイン造りにおけるテロワールの可能性を越え、地域への社会貢献という点でも重要な一面を持っているのです。
■ぶどう品種:砂と粘土(粘土が混ざる砂質土壌))が中心
■発酵・熟成:ステンレスタンクにて26℃で野生酵母にて発酵
所有する24haの畑は、化学肥料や除草剤は一切使いません!
馬で畑を耕し、ガチョウの堆肥を使用するなど、環境に配慮した自然な造りをしています!
ルーマニアの土着品種であるバベアスカ・ネアグラ(黒い貴婦人)をステンレスタンクにて26℃で野生酵母にて発酵!粗くフィルターをかけます!
ルーマニアのドナウ・デルタからブラックチェリーを思わせる果実とビロードのようなタンニンが心地よい、ルーマニアの珍しい土着品種バベアスカ・ネアグラ種100%の辛口赤ワイン!