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ミッシェル・ベタンをして「アルザスを語る上で、セピ・ランドマンを避けて通ることはできない」と言わしめる奇才が所蔵するバックヴィンテージを、満を持してご紹介します。
アルザス南部のスルツマット村に17世紀から続く栽培家で、1982年にセピがドメーヌを設立。彼は、黒澤映画の三船敏郎を思わせるような男っぷりで、豪放かつ思いやりに溢れた親分肌。この村出身で名誉村民の女優ソフィー・マルソーに直談判してラベルに彼女の写真を採用したり、AOC法で認められていない「ヴァン・ド・グラス(アイスワイン)」を勝手に名乗ったり等々、行動はマルセル・ダイス並みです。そして彼は、当時24歳の若き日の仲田さんが、アルザスでただ一人師事した男でもあります。
ルー・デュモンの仲田晃司氏は、「除草剤や殺虫剤を一切使用しない厳しい栽培を、当時から徹底していたりと仕事は超一流で、本当に勉強になりました。あと収穫時にブドウを摘み残した女性はセピにキスしなければならないという「セピ法」を立法したりとか、とにかく面白い人です。ちなみにここのバックヴィンテージはホント美味しいと思います。」とコメントしています。
アルザス トケイ・ピノ・グリ ヴァッレ・ノーブル 1993年 ドメーヌ・セピ・ランドマンボレンベルクの丘を中心としたアルザス南部の粘土石灰質土壌斜面畑から、平均樹齢30年のピノグリを収穫し、ステンレスタンクで9ヶ月熟成。30年以上熟成させた貴重品。