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近年のブルゴーニュにおけるトップドメーヌのひとつとして評価を受けるヴァンサン・ジラルダンの『ムルソー』2019年バック・ヴィンテージが限定入荷!
※こちらの商品は下記生産年(ヴィンテージ)もご用意しております。 ・ 生産年2020年製
2012年に突如として訪れた危機を乗り越えた「新生ヴァンサン・ジラルダン」は、その後瞬く間にドメーヌの地位を押し上げ、今やブルゴーニュを代表するトップドメーヌのひとつとして、高評価されるまでに至りました。フランスのバイヤーズガイド「ベタンヌ&ドゥソーヴ 2019」で、4ッ星生産者へと昇格。また、2020年版でも4ッ星を維持しています。同じ評価を獲得している生産者を見ると、ドメーヌ・デュジャックやドメーヌ・ルフレーヴ、ドメーヌ・コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ、ドメーヌ・ロベール・グロフィエ・ペール・エ・フィス等、そうそうたる顔ぶれと肩を並べています。こちらのムルソーは、3つの区画のブドウを使用しています。2つはヴォルネイ側にある「ル・クロマン」と「レ・コルバン」で、ふくよかな果実味をもたらし、もう1つはオーセイ・デュレス側にある「レ・ヴィルイユ」で、綺麗でクリアなミネラルをもたらします。3つのブレンドにより、複雑さと果実味、酸、風味が調和した、素晴らしいムルソー仕上げります。※商品画像と実際の商品の生産年(ヴィンテージ)が異なる場合がございます。正しくは商品名および詳細欄の生産年をご確認ください。 ※商品画像と実際の商品の生産年(ヴィンテージ)が異なる場合がございます。正しくは商品名および詳細欄の生産年をご確認ください。
■生産者:ヴァンサン ジラルダン
■生産地:フランス > ブルゴーニュ > コート ド ボーヌ > ムルソー
■生産年:2019年
■タイプ:白ワイン 辛口
■原材料:シャルドネ100%
■アルコール:13.0%
■内容量:750ml
■醸造・熟成:新樽比率15%の228Lのフレンチオーク樽で発酵/樽で14ヶ月間の熟成
■輸入者名:株式会社 稲葉
ヴァンサン ジラルダンは、1982年 当時21歳の頃に父から2haの畑を相続し、ドメーヌを設立しました。若く、資金も無かったため畑を購入することは難しく、ネゴシアンビジネスに着手します。当時は出来上がったワインの状態で買い付けを行うことが一般的でしたが、ヴァンサンは誰かが造ったワインを買おうとはしませんでした。知り合いの農家を一軒ずつ訪ね、葡萄の状態で買い付けさせてくれないか、と持ち掛けたのです。こうして、自社畑を持たずに最高の葡萄を選び、自らの手で醸造するという新たなネゴシアン、「ネゴシアン ワインメーカー(ネゴシアン ヴィティフィカトゥール)」の先駆者となりました。昨今のブルゴーニュでは、自社畑を持たずにワイン造りを行なう小規模なネゴシアン(マイクロ ネゴシアン)が台頭していますが、ヴァンサン ジラルダンはその走りと言えます。こうして若くして成功を収めたヴァンサンは、自社畑も拡張し、ドメーヌとしての地位も築き上げました。2012年、設立から30年を迎えたワイナリーはヴァンサンの体調の不良と、後継者の不在から、ドメーヌを手放されました。ヴァンサンの考えとして「偉大なものを作りたければ畑仕事から」ということを重要だと考えている。ヴァンサンが引退する際、2人の息子たちはまだ若く、「会社の経営を引き継ぎたい意志はあるが、畑仕事をしたがっていなかった」ことから、非常に複雑ではあるものの自分の会社を売ることにしました。同時に自社畑の多くを売却し、ワイナリーに残されたのは最新の醸造設備と、ほんのわずかな自社畑と、醸造家エリックを初めとする優秀なスタッフたちだけでした。幸いにも、新たなオーナーはドメーヌを買い取っただけで、ドメーヌの運営体制はそのまま維持する形をとりました。それどころか、ヴァンサンの右腕として醸造家を務めていたエリック ジェルマンを、畑や醸造に関わる全ての部分でトップに就任させたのです。実は、ヴァンサン ジラルダンのワインが現在のような評価を獲得したのには、エリックの功績が大きくかかわっています。その評価は、ヴァンサンがいた頃よりもむしろ高いほどです。
エリックはヴァンサンからスカウトされる形で2002年にドメーヌに正式に加入します。その当時、ロバート パーカー等の評論家から絶賛されていたヴァンサンのワインは、「濃厚で、はちきれんばかりの果実味がある」スタイルでした。しかし、エリックはこのスタイルを大きく変更する必要があると感じていました。2004年頃からその方法を模索し始め、ついに2007年に新しいスタイルが完成しました。それが、今のドメーヌ ヴァンサン ジラルダンを象徴する「ピュアでエレガント」なスタイルでした。エリックの実家は、有名なアンリ ジェルマン ペール エ フィス。ムルソーに生まれ、ムルソーを人一倍愛するエリックは、醸造学校を卒業した後、シャサーニュ モンラッシェや、パプ クレマンで経験を積み、後にブルゴーニュを拠点とする「バーガンディア醸造研究所」での勤務を開始します。そこで幸運にも、キリアコス キニゴプロス氏の教えを受けることになります。キリアコス氏は当時DRCやルフレーヴ、エティエンヌ ソゼ等の醸造コンサルタントを行っていました。その時のことを、エリックは『ヴィニュロン』誌の2015年秋号で次のように語っています。「私は本当に運が良かった。ダヴィド デュバンやジョルジュ ルーミエのようなワイン業界のビッグネームで、3年間の間、毎年40もの醸造経験を積むことが出来たんだ。そして今ではヴァンサン ジラルダンで働くことが出来ているんだから」。また、以前までと同様に輸出部長のマルコ カスケーラが販売を担うことで、エリックがさらにワイン造りに集中できる環境が整っています。こうして、「エリック率いる新生ヴァンサン ジラルダン」がスタートしました。エリックは、これまでのように高品質なワインを安定して造るために、自分たちで管理する葡萄畑を増やすことを考えました。そこで新たに、契約農家から葡萄を買い取るだけでなく、契約農家の畑を自分たちで管理して葡萄を買い取る部門を立ち上げ、自社栽培の畑を得ることが出来ました。自社で管理する畑については、オーガニックまたはビオディナミ栽培を採用しています。2014年には、ムルソーのシャルム、レ ナルヴォー、スー ラ ヴェル、ポマールのレ ヴォーミュリアンと村名区画、ヴォルネイの村名区画、AOCブルゴーニュの白の畑の一部を、合計で4haほど手に入れることが出来ました。以降、少しずつ葡萄畑を買い足し、現在は約33haの自社所有畑・自社管理畑を持つに至りました。こうしてネゴシアンとしてだけではなく、ドメーヌとしても復活を遂げることが出来ました。また、今では誰もが当たり前のように行なっている「完成したワインではなく、葡萄を選んで購入し自分でワインにする」という、ネゴシアンワインメーカーの先駆者としても、これまでと同様にワイン造りを行っています。2012年に突如として訪れた危機を乗り越えた「新生ヴァンサン ジラルダン」は、その後瞬く間にドメーヌの地位を押し上げ、今やブルゴーニュを代表するトップ ドメーヌのひとつとして評価されるまでに至りました。それまでのような「コストパフォーマンスの高い生産者」としてではなく、「最高品質のワインを造るドメーヌ」として認められたということに大きな意味があります。近年、エリック ジェルマンを筆頭に新たな道を歩み始めたヴァンサン ジラルダンは、これまでと変わらないばかりか、さらに素晴らしいワインを造っていることが、多くのワインガイドで次々に賞賛されることとなりました。フランスのワインガイド、『ベタンヌ+ドゥソーヴ』の2019年版で、ヴァンサン ジラルダンが4ッ星(最高は5ッ星)生産者に昇格したのです。この評価は、ドメーヌ デュジャックやドメーヌ ルフレーヴ、ドメーヌ コント ジョルジュ ド ヴォギュエ、ドメーヌ ロベール グロフィエ ペール エ フィス等の生産者と並ぶものでした。さらに同ガイドの2020年版でも4ッ星を維持し、「偉大なブルゴーニュ ワインを知らない人は、この造り手によってそれらの公正な概念を獲得することが出来る」と評価されています。
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