2021年7月7日 福井県高浜町に
魚と旅するマーケット「UMIKARA」がオープン！

漁港と隣接した立地条件を存分に生かし、毎日、水揚げされた新鮮な魚介をお客様に提供します。
魚介を使ったお惣菜、加工品などもバラエティ豊かに取り扱い、毎日のお買い物から旅行のおみやげ選びまで。
魚とともに歩みはじめるUMIKARAに、どうぞご期待ください。

"弊社はすべての商品を１尾１尾手作業でさばき加工製造しております。
漬け丼やおかずもん、ととまるなどの「お手軽おさかなシリーズ」は大きな骨もすべて手作業で取り除いているため、小さなお子様のいらっしゃるお客様（魚は健康にいいので食べたいけどちょっと調理が…）に特にオススメです。また、漁港隣接の加工場で「刺身でも食べられる」鮮度抜群の魚を加工しているため、特に灰干し甘鯛は、とても干物とは思えないほどの鮮やかな色味と焼き上がり（じわっと肉汁のように水分がでてきます）。これらの商品はすべて、瞬間凍結（プロトン凍結）しているため、鮮度抜群のまま保持しています。 商品作りの苦労としては、これらの細かな作業をすべて手作業で実施していること。すべては「魚のある食卓」をすこしでも増やすためです。"

利用価値が低いとされ魚価が低迷している魚種（いわゆる低利用魚、未利用魚）の
水揚げがこの若狭湾では多いのですが、それらの魚種を積極的に活用することで、
地域の魚価アップに貢献する取り組みを行なっております。
エソ、シイラ、ツバス、サゴシ（サワラ）、トビウオなどは低利用魚とされ、
長年魚価の低迷が続いておりますが、弊社の「ととまる」「おかずもん」はそれらの魚種を活用しています。
エソにいたっては水揚げしても０円ということで、網に大量にかかっても廃棄されていましたが、
低価格ながら弊社で買い取る活動も進めてきました。
「漬け丼」に活用している連子鯛も、通年を通して安定的に水揚げされる魚種であり、
生産者（漁師）から「味も真鯛と変わらない」と太鼓判を押される魚種ではありますが、
まだまだ魚価が低迷しています。

一方で、魚食離れが進む中でいかに手軽に調理できるかをポイントに商品作りをおこなっております。
「解凍するだけ」「電子レンジでの加熱のみでOK」など、より消費者に寄り添った商品作りをすることで、
魚食離れに歯止めをかける第一歩となるべく取り組んでおります。

このように、水産業をとりまく内部的な課題（魚価の低迷）と、
外部的な課題（魚食離れ）に対して同時にアプローチできる商品づくりをおこなうことで、
海の資源そのもの保全だけでなく、持続的な水産業を目指すという取り組みをおこなっております。
（大きな目標をかかげておりますが、まだまだ小さな小さな１歩目を歩み出したばかりです）