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専門各誌が絶賛!!ブルネッロを彷彿とさせる。
ブルネッロと見紛う赤いチェリーや小さなベリー系果実に満ちた香りにタバコやスモークのニュアンス。大らかな果実を支える生き生きとした酸と堅固なタンニン。ジューシーな味わいに、ロッソには稀な深みと複雑さが感じられる。赤系果実が漂うフローラルなフィニッシュが非常に心地よい。※商品画像と実際の商品の生産年(ヴィンテージ)が異なる場合がございます。正しくは商品名および詳細欄の生産年をご確認ください。
■生産者:マストロヤンニ
■生産地:イタリア > トスカーナ
■生産年:2022年
■タイプ:赤ワイン フルボディ
■原材料:サンジョヴェーゼ グロッソ100%
■アルコール:14.0%
■内容量:750ml
■醸造・熟成:大樽(5400L) 5ヶ月 、コンクリートタンク 4ヶ月
■輸入者名:株式会社フィラディス
■在庫について
商品の在庫については通信販売と店頭販売の共有になります。在庫データの更新タイミングによってはご希望の本数がご準備ができない場合がございます、在庫状況については予めご確認いただくようお願いいたします。
創業は1975年。ブルネッロの生産拡大に火をつけたバンフィの設立や、D.O.C.G.昇格以前のことです。畑と醸造所は、アペラシオンの最南端となるカステルヌオーヴォ デッラバーテの丘陵にあります。元々ロレート エ サン ピオと呼ばれていたこの農園を弁護士のガブリエーレ マストロヤンニが取得した当時、森と牧草地が広がるのみで、ブドウは植えられていませんでした。土壌は痩せている上、傾斜が急で崩れやすく、耕作に不向きとされていたからです。しかし、南部特有の温暖な気候に加え、南西から南に開けた斜面は日照が豊富。夏は雨が降らず、日中の気温は時には40度にも達しますが、南に迫る標高1700m級のアミアータ山から常に涼しい風が吹くため、昼夜の寒暖差は15度を超えます。さらに、アミアータ山は嵐や雹に対する防壁ともなります。マストロヤンニ氏は、ここが優れたブルネッロを生む土地であることをすぐに確信し、畑を拓いてブドウの植樹を行いました。このテロワールが育むブドウから余計なものを加えることなくワインを造るために、発酵にはニュートラルなコンクリートタンクを、熟成には大樽を用いることは最初から決まっていました。ブルネッロの伝統に重きを置くマストロヤンニの作品は、初期のヴィンテージからこの地の上質なサンジョヴェーゼに特有の素晴らしいアロマを呈していたといいます。
マストロヤンニの要となるアンドレア マケッティは、1992年に栽培 醸造責任者として招かれました。彼はモンタルチーノを熟知した地元出身の醸造家であり、イタリア最高のエノロゴの一人エツィオ リヴェッラの下で、長らくバンフィの醸造に携わっていました。しかし、当時の最新鋭の技術と設備を導入したバンフィの手法は非常にモダン。それに違和感を抱いた彼は、より自然なワイン造りができる場所を求め、マストロヤンニにやってきました。着任当初、カンティーナと呼ぶには簡素な小屋で醸造が行われ、夏場に気温が40度にも達する場所でワインが保管されることもあったといいます。それまでとは全く異なる環境に身を置くことになった彼が最も驚いたのは、熟成中のワインを試飲していた時のこと。『グアルティエーロ マルケージ』と書かれた樽からのワインの群を抜くおいしさに衝撃を受けました。それはイタリア料理界の重鎮ためにたまたま取り置かれていたものでしたが、そうでなければ通常のブルネッロにブレンドされていたはずでした。アンドレアはそのワインを生み出した区画を探し出し、今後は単独で瓶詰することを心に決めたのです。その区画こそが、スキエーナ ダジノ。マストロヤンニの最上クリュは、彼の審美眼により見出されました。
既に地元では優れた生産者として認識されていたマストロヤンニでしたが、アンドレアの手腕はそのクオリティを更に引き上げました。彼が最も重要視したのは畑でした。生態系を整え、病害が起こりにくい環境にすることで、人の手を加えずとも質の高いブドウを得られる環境づくりに注力しました。醸造環境も少しずつ改善していったが十分ではなく、選果台もなかったため、最終的なブドウの選別は畑でしかできませんでした。それが一変したのは、グルッポ イリーの所有になった2008年。この大資本が入ることで、ワインが全くの別物になってしまうのではと多くの人が危惧しましたが、むしろイリーはマストロヤンニの本質が変わらないことを求めていた。アンドレアに全幅の信頼を置く彼らのスタンスは、単純明快。「資金は出すが、干渉はしない」。アンドレア念願の選果台の導入はじめ、清潔で機能的な醸造施設など、大規模な設備投資がイリーの手により行われた。このハード面の充実は一層のクオリティ向上につながり、ワインはよりクリーンで洗練された味わいを得ました。マストロヤンニの伝統とアイデンティティを見事に守り抜き、更なる躍進の機会をもたらしたフランチェスコ イリーは現在、マストロヤンニの会長職にあります。しかし、実際の運営はアンドレアに一任し、その方針に一切口を挟むことはない。フランチェスコはそんな自分のことを、”presidente(『会長』)”にひっかけて、”presi-niente(『存在感がない』という意味の造語)”と誇らしげに呼んでいます。
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