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2009年の初ヴィンテージから瞬く間にトップ生産者の地位へと登りつめた!生産量は極めて少なく現地でも入手困難な希少なワイン!!
ティボー・ブーディニョンは、2009年が初ヴィンテージですが、アンジューに所有するシュナン・ブランの1.7haの小さな畑から生み出された彼の作品は、すぐにフランスのワイン関係者の熱い注目を集めました。フランス各地の多くの星付きレストランから求められ、現地のプロフェッショナルが、口々にその名を挙げる存在になりました。こちらのワインは、サン・ランベール・デュ・ラテと近隣のフェイ=ダンジューのブドウを使用しています。完熟したリンゴにレモンやライム、白い花などのフローラルなアロマがあり、リッチで力強い口当たりですが、しっかりとしたミネラルのおかげで、極めてフレッシュなフィニッシュが楽しめます。洗練された余韻が素晴らしいワインです。 ※商品画像と実際の商品の生産年(ヴィンテージ)が異なる場合がございます。正しくは商品名および詳細欄の生産年をご確認ください。
■生産者:ティボー ブーディニョン
■生産地:フランス > ロワール > アンジュー
■生産年:2022年
■タイプ:白ワイン 辛口
■原材料:シュナン ブラン100%
■アルコール:13.0%
■内容量:750ml
■醸造・熟成:バリックと350L樽(新樽25%)で発酵/80%はそのまま澱と共に、20%は澱引きをしてステンレスタンクで熟成
■参考評価:WA93点
■輸入者名:株式会社 フィラディス
■在庫について
商品の在庫については通信販売と店頭販売の共有になります。在庫データの更新タイミングによってはご希望の本数がご準備ができない場合がございます、在庫状況については予めご確認いただくようお願いいたします。
数十年かけても大成することなく終わる生産者もいれば、ゼロからのスタートで瞬く間に驚くべきワインを生み出す生産者もいます。ロワールに突如として現れたティボー ブーディニョンは後者の最たる例と言えます。初ヴィンテージは2009年。アンジューに所有するシュナン ブランの1.7haの小さな畑から生み出された彼の作品は、すぐにフランスのワイン関係者の熱い注目を集めました。フランス各地の多くの星付きレストランから求められ、ワイン評価誌のLa Revue du Vin de Franceで「偉大な発見」と称えられました。生産量は少なく、飲む機会を得るのは難しいですが、ワインに造詣深い現地のプロフェッショナルが口々にその名を挙げる存在です。ボルドーのメドックで生まれ育ったティボーはワイン生産者の家系出身ではありませんでしたが、彼の祖父はメドックの生産者にブドウの仕立て用の支柱を供給していました。時には支柱とワインを交換することもあったそう。ティボーにとって上質なワインは子供の頃から身近な存在であり、いつしかワインを人生の一部と感じるようになっていました。彼に大きな転機が訪れたのは10代の頃。祖父と母を相次いで亡くしたのです。彼らから相当額の遺産を相続したましたが、母のフランソワーズは1通の手紙も遺していました。「このお金で自分の人生を始めなさい」。刹那的な消費には走らないように、と母親らしい注意書きが添えられたそのメッセージを目にしたティボーは、ワイン造りを生涯の仕事することに決めたのです。ボルドーのシャトー オリヴィエ、そしてブルゴーニュのフィリップ シャルロパンなどで経験を積んだ後、彼は2008年にロワールのシャトー スーシェリーの醸造責任者に招かれました。この地にやってきたのは偶然の産物でしたが、彼はすぐにアンジュー地区、特にサヴニエールの傑出したテロワールと、そこで栽培されるシュナン ブランのポテンシャルに心を奪われます。「この土地のシュナン ブランは世界最高のワインを生み出しうる」、と感じたティボーはすぐさまアンジューのアペラシオンに畑を購入し、ドメーヌを設立。スーシェリーで実直にワイン造りに取り組み、シャトーのクオリティ向上に貢献する一方で、それ以外の時間を全て自らのワイン造りにつぎ込みました。彼のワイン造りの基本であり、最も重要なことは畑仕事。しかし、具体的な畑仕事の内容について多くを語っていません。気候やブドウの生育状況がひとつとして同じ年はなく、概論的に表現することができないからです。有機農法、低収量、そして「ベストを尽くしたと収穫直前に確信できるレベルの畑仕事」。ヴィンテージがどうであれ、これらが毎年優れた結果を残すための唯一の手段であると語ります。彼の畑は、庭師が手入れした庭園のようだと語る者もいるほど整然としています。他のワイナリーの常駐醸造家として働きつつ、これほど細部にこだわり徹底してブドウの世話を行っているのは驚異的と言えます。手作業で収穫後は、ゆっくりとプレスし、ワインにするだけだといいますが、どこでブドウが育ったかという感覚をワインに表現したいと語る彼は、同じ畑でも区画ごとにブドウを分けて醸造を行っています。更にワインの内面を掘り下げ、それに合わせて樽の大きさやオークの種類も変えているそう。極小規模なドメーヌですが、クオリティを左右するディティールに対して本当に妥協がないのです。
今や彼のアンジューはBettane+Desseauve誌で「この地区のトップ3に入る」と高い評価を受けています。ティボーが最高の区画とブドウをセレクションして造られる彼の最高のアンジューであり、自らのドメーヌを興す力を与えてくれた祖父と母に捧げるキュヴェであるア フランソワ(フランソワーズ)は、Le Guide des Meilleurs Vins de Francにて「シュナンの耽美主義者を喜ばせる」と評されています。この地のシュナン ブランに焦点を絞り、既に偉大なワインを生み出すティボーだが、「シュナン ブランのスペシャリスト」という賛辞には戸惑いをみせます。「ただ畑を耕し、可能な限り最高のワインを表現をしようと努めているだけ」と、謙虚に答える彼のワイン造りの探求はまだ始まったばかりなのです。2014年現在、畑を3haまで増やし、念願のサヴニエールでも自身のワインを手掛けるようになりました。ティボーが最終目標として掲げるのは、二足のわらじを脱ぎ、自らのドメーヌに専念して生きること。自分の目が届く範囲で畑を広げ、全ての畑の世話を自分で行い、ワインを醸す。彼はその夢の実現に向けて、毎年少しずつ畑を買い足し、また植樹を行い、着々と準備を進めています。
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