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白亜石灰質の土壌が一部、結晶化した水晶として表土に顔を出しているという特別な区画「モンシクーロ」で生まれるハイポテンシャルなバルベーラ。
パオロ氏が最も大切にしている区画”モンシクーロ”(=secure mountain)。最も早い段階でビオディナミコを試した区画でもある。1つの株に4つの芽だけを残す。つまり1本の樹から最大で4房実ることになるが、老樹故に1房の重さが100g~200gにしかならないという。(通常CLONE AT84で250g~300g)天然酵母で発酵。その後フレンチバリックで約36ヶ月の熟成。その後瓶熟12ヶ月。2500本の生産。すさまじい濃縮感がありながら滑らかで複雑味に富む。※商品画像と実際の商品の生産年(ヴィンテージ)が異なる場合がございます。正しくは商品名および詳細欄の生産年をご確認ください。
■生産者:ヴィッラ テルリーナ
■生産地:イタリア > ピエモンテ州
■生産年:2019年
■タイプ:赤ワイン フルボディ
■原材料:バルベーラ100%
■アルコール:14.5%
■内容量:750ml
■醸造:天然酵母で発酵
■熟成:フレンチバリックで約36ヶ月の熟成。その後瓶熟12ヶ月。2500本の生産。
■年間生産本数:2500本のみ。
■輸入者名:株式会社徳岡
■在庫について
商品の在庫については通信販売と店頭販売の共有になります。在庫データの更新タイミングによってはご希望の本数がご準備ができない場合がございます、在庫状況については予めご確認いただくようお願いいたします。
ピエモンテ、アスティ県。人口1600人そこそこという田舎村アリャーノ テルメの小高い丘にセラーを構えるヴィッラ テルリーナ。バルベーラに特化した自然派の先駆者として名高い「トリンケーロ」と同じ村の生産者です。チョークを母岩に泥灰土や石灰土に覆われたアリャーノ テルメの土壌は厳格なミネラルを果実に与え、また隆起に富んだ地形は水はけの良さをもたらすなど、繊細で透明感に満ち、かつフローラルなブドウを育みます。剥き出しのテロワールワインを目指す生産者にとって、取り組むべき最上の条件がここにあるといえるでしょう。特にヴィッラ テルリーナでは白亜石灰質の土壌が一部、結晶化した水晶として表土に顔を出しているという特別な区画を「モンシクーロ」という名前で所有しています。オーナーは63歳(2021年現在)のパオロ アッリアータさん。オーナーといってもパオロさんただ一人で7haのブドウ畑の世話をし、そこから年間25000~30000本のワインをボトリングしています。元々軍に務めるパオロさんでしたが、それまで趣味だったワインへの情熱を抑えきることが出来ず、ワインづくりへと人生の舵をきることになったのが30歳の時。ボルドー大学とボーヌ醸造学校のそれぞれの特別コースで醸造学を修めた後、トスカーナ(88年~91年;ニッタルディ)ドイツ(92年~93年)、フランス(93年~;カノン ラ ガフリエール)で研鑽を重ねました。その後イタリアに戻り、1996年、今のヴィッラ テルリーナのセラーと畑を購入することになります。ヴィッラ テルリーナでは当初よりビオロジコとビオディナミコを採用。ボルドー液の使用さえ行わずネトルというスギナの類をベト病対策に用いるなど、生物の多様性、自然淘汰と自然治癒力の中で大切にブドウを育てています。テロワールに忠実なワインをつくるには「ブドウ畑をポイントで見るのではなく、あくまでも周囲の自然環境の中においてブドウ畑を俯瞰的に捉えるべき」という。2002年は6月の異常な多雨により、殆どの畑でベト病が蔓延する被害をこうむりましたが、“モンシクーロ”の区画のブドウだけが健全な状態を保つことが出来たのだそう。そして、この「モンシクーロ」だけが、他の区画に先駆けてビオディナミコによって管理されていた区画だったといいます。全区画に対するビオディナミコへの体系的転換は2008年から。プレパラートの主要な調剤である500番と501番はデメテール認証をもつ近隣の有機野菜栽培メーカーから購入しています。2013年にEUビオの認証取得を経て、2016年9月にアグリ ビオ ディナミコを取得。この土地の以前のオーナーはファインワインに興味がなく、ブドウを栽培するのみで大手ワインメーカーに販売していましたが、高樹齢のブドウをそのまま引き継ぐことが出来たことも、このヴィッラ テルリーナのワインの特異性につながっています。 平均樹齢で30年。その他1955年に植えられたものや、なかには1921年に植樹されたブドウ樹も残ってるほど(全収穫量の75%が購入以前のブドウから) 。また今では殆ど栽培されなくなったウヴァリーノという貴重な黒ぶどうの栽培にも取り組んでいます。ウヴァリーノは晩熟で11月に入ってから収穫される品種。元来、病気に強く、多産な特徴を持ちますが、グリーンハーベストなど収量を制限するとラベンダーの香りにも似た、非常に高いアロマ成分をワインに与える事ができるといいます。 ワインの醸造についての考え方もシンプルで、人為的な介入を避け、ヴィンテージやそれに伴うブドウの成熟に合わせ発酵期間や熟成期間を決定。もちろん発酵には培養酵母は使用せず、自然に沸き立つ酵母によって発酵を行っています。樹齢の高い「モンシクーロ」と「ピエディフェッロ」は茎までも完璧に熟すため、これらの区画のバルベーラだけは全房発酵を行っています。マロラクティック発酵が終了するまでキューブ型のセメントタンクに置き、その後3~4ヵ月後に”フランチャ”のボトリングが始まります。それ以外のキュヴェはフレンチバリックに移しかえタンニンの重合を図ります。すべてのキュヴェで清澄、ろ過なしでボトリング。その後セラー内でゆっくりと10~12ヶ月の瓶熟を経てリリースされています。かつて海の底だったというこのエリアの潤沢なミネラルと自然な旨味とエキスが詰まった、非常に素晴らしいバルベーラ ダスティやモンッフェラート ロッソは、一部の未熟な自然派生産者とはまったく違う完成度をもって、消費者の感覚に訴えてきます。是非彼の「モンシクーロ」を試していただき、その凄味と深遠さを体感してください。そうすると“グラダーレ”や“ブリッコ フランチャ”が如何にお買い得なワインであるかをご理解いただけるでしょう。
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