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オーストリアの中で最も優れた(天賦の才を持った)ワインメーカーのひとり。プラーガーはもはやヴァッハウではなく、全オーストリアを代表する生産者!
アハライテンの上部、シュトッククルトワに近い区画。グナイス(片麻岩)主体の土壌。自身の名を冠す特別な畑で100以上の異なるクローンを持つグリューナーが植えられている。火打石やレモン、砕いた岩のミネラルが混ざる非常に奥深いアロマ。凝縮した力強い果実が広がり、わずかにクリーミーなテクスチャーがあるが極めてエレガントな仕上がり。張りのある塩味を伴った長い余韻は、熟成によるさらなる進化を期待させる。※商品画像と実際の商品の生産年(ヴィンテージ)が異なる場合がございます。正しくは商品名および詳細欄の生産年をご確認ください。
■生産者:プラーガー
■生産地:オーストリア > ヴァッハウ
■生産年:2021年
■タイプ:白ワイン 辛口
■原材料:グリューナー フェルトリーナー100%
■アルコール:14.0%
■内容量:750ml
■熟成:一部新樽のオーク樽で約11ヶ月の熟成
■輸入者名:株式会社フィラディス
オーストリア ヴァッハウ地方は、冷涼な西のシュピッツ村と温暖な東のデュルンシュテイン村、そしてこの両者の中間に位置する中部のヴァイセンキルヒェン村の三つに大別される。東西に約20kmとモーゼル地方(約250km)に比べるとエリアの規模は小さくなるが、この狭いエリアに900を超える異なるリート(Ried=区画の意で、フランスでいうクリュの概念)がモザイク状に広がっている。これは各畑の土壌や斜度、向きや標高といったスタイルを決めうる要因が一つひとつ異なっていることに由来するが、中でも大きな影響をもたらしているのは気温である。高山からの冷気を受ける西部からパンノニア平原の暖気をより強く受ける東部へと気温が変化していくのに対応してワインの性格もフローラルな繊細さからトロピカルな豊満さへと変化していくのが良くわかる。西部の繊細さと東部の豊満さ、この二つを見事なバランスで兼ね備えるのが中部ヴァイセンキルヒェン村であり、この地に700年の伝統を持つのがプラーガーである。
先代のフランツ・プラーガーはワイナリーを現在の地位まで引き上げた功労者であるだけでなく、ヴァッハウの生産者組合「ヴィネア・ヴァッハウ」の設立メンバーの一人としても尽力した。現在は、この偉大な人物を父に持つイルゼとその夫トニ・ボーデンシュテインが当主としてワイナリーの指揮を執っている。生物学・地形学研究者からワイン造りへと転身したトニは「From rock to wine」をモットーに、グリューナー・ヴェルトリーナーとリースリングから畑の個性を表現することに心血を注いでいる。畑は合計18haを所有し、ヴァイセンキルヒェン村を中心に一部は東部デュルンシュテイン村にも広がる。ドナウ川を見下ろすように急斜面に並ぶ畑は、片麻岩を主体に石がちな土壌が多く、この地では珍しい石灰を含む大理石も一部見られる。ヴィネア・ヴァッハウ所属のワイナリーには厳格なルールが課され、そのため収穫は全て手摘みで行い、除草剤や農薬は使用しない。醸造では、全てのワインに対してほぼ同じアプローチをするため味わいの違いは純粋にテロワールの違いと言える。収穫後、除梗をせずにプレスしステンレスタンクで発酵を行う。その後、最低4週間澱と共に熟成させ、瓶詰め前に濾過。プラーガーでは木樽は一切使用しない。
緻密なミネラルと各リートの個性の違いを味わう、いわば「幽玄」のワインを造るプラーガーは、国内屈指の影響力を持つワイン専門誌FalstaffとVinariaで同国の一流生産者であるヒルツベルガーやクノール、F.X.ピヒラーらと同じ最高峰5つ星評価を受けている。例えば西部のヒルツベルガーが鋼鉄の切れ味とすると東部のピヒラーはアルザス・グラン・クリュに通ずるパワフルさがあるが、プラーガーはこの両者を絶妙なバランスで併せ持っており、世界中が彼のワインの美しいスタイルに魅了されている。WAからは「ワールド・クラス・ワイン」「これほど偉大なグリューナーが未だかつてあっただろうか」「すぐに完売してしまうため試飲することすらできない」、WSでは「トニはオーストリアの中で最も優れた(天賦の才を持った)ワインメーカーのひとり」と大絶賛の嵐である。プラーガーはもはやヴァッハウではなく、全オーストリアを代表する生産者と言っても過言ではなく、見かけたら是が非でも手に入れるべき希少価値の高い生産者である。
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