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イタリアで造られる蒸留酒の一種。同じ蒸留酒としてよく知られる「ブランデー」は白葡萄の果汁のみを原料に用いますが、グラッパはワインを作った後の白葡萄や黒葡萄を用い、果汁以外にも種や皮を原料として用いることが特徴です。また、蒸留方法が定められていない分、造り手によって個性が大きく現れます。 ■グラッパとは?
グラッパにはブランデーの2倍ともいわれるほど様々な香りが含まれており、その香りを楽しむためには温度やグラスも大きな要素。若いグラッパは10度前後、熟成したグラッパは16-18度位がベター。グラスは小振りで細身の下半分が丸く膨らみを持つチューリップ型の専用グラスがおススメ。グラスに並々ではなく1/4程度注ぎ、空気と馴染ませてから、数回にわけてゆっくりとお楽しみください。
イタリアでは砂糖を加えたエスプレッソに少量グラッパを混ぜて飲む「カフェ・コレット」が一般的。エスプレッソ多めに砂糖を入れ、溶け切らないうちにエスプレッソを飲み干し、砂糖の残ったカップにグラッパを入れて飲む「レゼンティン」という飲み方もあります。 グラッパとコーヒーの組み合わせは人気があり、グラッパに浮かべたコーヒー豆に火をつけてたのしむ「グラッパ・コン・モスカ」という遊び心のある飲み方もあります。
グラッパをアイスティーで割ったカクテルは、のんびりと過ごす休日の午後にオススメの一杯。紅茶の銘柄はお好みですが、アールグレイなど香りの強いものがよく合います。シロップを加えたり、炭酸水で割ったりとお好みのアレンジをたのしめます。