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シチリア屈指のエレガンスを生み出すカンマラータの地に1400年代から根付く歴史的生産者「フェウド モントーニ」
マッソの畑は東向きで、土壌は砂とシルト(Silt)の混合、鉄、マグネシウム、リン、カルシウム、その他ミネラル豊富。「マッソ」はシシリアで「礫岩」という意味で、この畑の土壌の地層を形成していることからこの名がついた。多孔性で滑らかな小石で(シチリアが昔海底だったこと示す)、色んなミネラルが混じりあって夕日のようなオレンジ色をしている。雨が降ると鉄分などのミネラルによって赤い水たまりができるほど。現在樹齢55年のカタラットは、フィロキセラ以前のブドウ樹から接ぎ木したもの。ミネラリーで高い酸度、低いpH(シチリアの典型から見たらかなり低い)のワインを造ることができる。※商品画像と実際の商品の生産年(ヴィンテージ)が異なる場合がございます。正しくは商品名および詳細欄の生産年をご確認ください。
■生産者:フェウド モントーニ
■生産地:イタリア > シチリア
■生産年:2023年
■タイプ:白ワイン 辛口
■品種:カタラット100% (樹齢55年、ビオロジック)
■アルコール:13%
■内容量:750ml
■醸造・熟成:セメントタンクで発酵・熟成
■輸入者名:豊通食糧株式会社
■在庫について
商品の在庫については通信販売と店頭販売の共有になります。在庫データの更新タイミングによってはご希望の本数がご準備ができない場合がございます、在庫状況については予めご確認いただくようお願いいたします。
■ギフトラッピングについて
別売の贈答用箱(ワインボトル1本用・2本用)をご用意しております。ご希望の場合は商品と一緒にご購入下さい。
フェウド モントーニはシチリアの中央部、カンマラータの東側にある山岳の村にあります。この村は一番高い所で標高1570m、シチリアの西側では最も高いところにある村です。広大な小麦畑が広がり、カンマラータでは古くからブドウ栽培の歴史があります。「カンマラータ」の由来はアラビア語のchamrat(ワインの意味)だと言われています。1820年の書物にカンマラータに関する記述があります。「カンマラータの山は賞賛に値する、なぜなら東側はブドウ畑で覆われているからだ。」1800年代の終わり、現当主ファビオの祖父ロザリオがこの土地を購入しました。ロザリオは日記にこう記しています。「所有地の中心にあるモントーニ、肥沃で活気のあるエメラルドグリーンのブドウ畑、金のリングのように、周りを完全で麦畑で囲まれている。」 土地の中核に由緒正しい農場に伝わる伝統な建築スタイルのバッリョがあります。これは1469年にアラゴンの名家アバテリス家によって建てられ、ワイナリーのセラーとしてだけでなく、巨大な領地の本部として機能しました。現在この築600年のバッリョはファビオら家族のものになっており、活用・管理しています。ファビオの父の代まではブドウの一部をタスカ ダルメリータに売り、残りのブドウで自分達のワインを造っていました。いつしかファビオもそのワインを試飲するようになりましたが、いつも他のシチリアワインと違うと感じていました(他より良い、という意味でなく、ただ「違う」ということ)。このことがファビオのライフワークへと繋がりました。ファビオの最初の目標は、ワインを造ることでも、ワインを売ることでも、有名なワイン生産者になることでもなく、彼のこの歴史ある土地に尊厳を与えることでした。
シチリアはイタリアで最大の州であり、地中海でその面積においても経済力においても最大の島です。そのため多様な現実を1つにまとめた巨大な箱のようなものと言えます。島内の様々な地域は、歴史も、人も、食習慣も共有していません。ワインも同様、テロワール、気象条件(気温、風、日光)は地域によって大きく異なります。モントーニが所有する畑は標高500~800メートルの範囲で、ワイン造りに理想的な気象条件です。この標高による昼と夜の温度差のおかげで、強い芳香を有し、pHを低く保ちながら果実の酸性度を高めることができます。 エトナのワイン畑も似たような標高で、傾向としては同じようにフレッシュさがありますが、海に近いこともあって土壌の特徴はモントーニとはかなり異なっています。エトナ山は活火山で、土壌には溶岩の痕跡があり、それが特有の風味を生み出すのです。一方、カンマラータ山は、石灰岩、シルト、砂質の土壌に富み、断続的な青い粘土の地層がワインにニュアンスのある芳香を生み出します。この土壌の野生植物が持つポリフェノール成分がブドウの木に独特の香りを与える傾向があります。つまり、よもぎ、カモミールなどのカンマラータの地に自生する植物、メントールのような香りを持つ野生植物は、ブドウに、そして最終的にはワインに独特の香りを与えるのです。エトナとのもう1つの違いは、エトナは畑のほとんどが近接していますが、モントーニでは最も近い畑が40キロ離れているなど、ブドウ畑が自然に孤立していることです。 カンマラータとヴィットリアの根本的な違いは、標高と緯度の違いです。ヴィットリアは標高がほぼ海抜ゼロに近いシチリア島の南東の隅に位置し、チュニジアと同じ緯度です。ブドウが成熟する夏の間、この低標高だと気温は夜も下がらず、ブドウは終日高温のまま。また、アフリカからのシロッコ(熱風)を受けて急速に成熟します。風がブドウの皮を熱して香りを変化させ、濃縮したフルボディのマーマレードのような果実味たっぷりなワインを造ります。それが良いか悪いかという話ではなく、高い酸性度と低いpH、丸みのあるというよりは垂直的なストラクチャーの山岳地帯のワインとはスタイルが大きく異なります。
ワインショップフジでは『地下ワイン貯蔵庫』にて、ワインの保管に最適な温度15~16℃、湿度70%前後を徹底管理しております。
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